狭心症・心筋梗塞の治療はどう選ぶ?
血管の狭窄が軽度なら薬物療法、75%程度進んだらカテーテル治療か手術を
聞き手:稲垣麻里子=医療ジャーナリスト
カテーテル治療とバイパス手術の特徴を踏まえて選択を
狭心症は軽症であれば薬でも治るのでしょうか。
ごく軽い狭心症の場合、薬物療法でよいケースもあります。血管を広げる、脈を抑える、血圧を下げるなどの働きをする薬を使います。ニトログリセリンに代表される硝酸薬は、血管を広げる作用があり、狭心症の発作時に使うとすぐ効果が表れます。また即効性はありませんが、効果が長く持続する、硝酸イソソルビドもよく使われます。このほか、血圧を下げて心臓の負担を減らす、狭心症発作を起こしにくくする、血流を良くし血管を詰まらせないようにするといった「予防薬」として、抗凝固薬や抗血小板薬、抗高脂血症薬、カルシウム拮抗薬などが処方されます。
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