薬が効かない「耐性菌」をどう抑える?
風邪や下痢の安易な抗生物質使用で広がる「耐性菌」
聞き手:稲垣麻里子=医療ジャーナリスト
昔から私たちの身近な薬として使われる「抗生物質(正確には抗菌薬)」。体の中にある病原菌を殺したり増殖を抑えたりする重要な役割を果たす。この薬が効かなくなってきている。その理由は「耐性菌」の出現だ。抗菌薬の脅威にさらされ絶滅の危機に瀕した細菌は、抗菌薬に対抗するべく耐性化する。抗菌薬と耐性菌の関係と現状について、感染症専門医の青木眞医師に聞いた。第2回は「『耐性菌』の院内感染は防げるのか」で2016年1月17日、第3回は「若者にも襲いかかる、危ない『多剤耐性菌』とは?」で2016年1月21日公開予定。 ・・・