「色」で選ぼう、冷えを改善する食べ物
体を冷やす一因は食生活、体を温める赤、黒、橙色の食材を
聞き手:稲垣麻里子=医療ジャーナリスト
冷えを改善するには、日常的に体を冷やさない生活を心掛けることが大切。食生活を変え、定期的に運動をすることで、体温を上げることができる。体を温める食べ物、飲み物の選び方や食事法、運動法など、生活の中で自分でできる冷え改善のポイントについて、冷え治療のエキスパートでもある東洋医学研究所附属クリニック(東京都渋谷区)自然医療部門担当の川嶋朗医師に聞いた。冷え性の第1回は「この体調不良は『冷えている』せい?」、第3回は「冷え対策には下半身の集中保温」で12月12日公開、第4回は「漢方薬は効く? 統合医療による冷え対策」で12月15日公開予定。

一般財団法人東洋医学研究所附属クリニック(東京都渋谷区)自然医療部門担当、東京有明医療大学保健医療学部 鍼灸学科 教授 医学博士
Q 冷え性なので、できる限り温かいものを飲むようにしていますが、お勧めはありますか。(45歳・女性)
A
温かい飲み物を飲むことは、体を温めて体温を上げるために最も簡単で効果的な方法です。中でも、水を沸騰させた後に50~60℃くらいまで冷ました、白湯(さゆ)がお勧めです。
朝起きたらまず最初に白湯を1杯飲むと、体が温まるだけでなく、朝から胃腸の動きを活発にして、寝ている間に溜まった老廃物の排出を助けます。食前の白湯もお勧めです。
コーヒーや緑茶には、交感神経を刺激するカフェインが含まれていますので、飲むと血管を収縮させ、血行を悪くしてしまいます。茶葉を発酵させた紅茶は、代謝を高めてくれますが、紅茶よりもしっかり発酵させているプーアール茶はさらにお勧めできます。牛乳は体を冷やすので、温めて飲むとよいでしょう。暑い日や暖かい部屋にいる時でも、冷たい飲料を飲むと体温との温度差で血管が収縮するので、常温もしくは温かい飲み物を選びましょう。
この記事の概要
