顔が引きつる、意に反して動く…慢性期の後遺症への対処法
根気よく治療を続けて悪化を防ぐ
聞き手:稲垣麻里子=医療ジャーナリスト
ボツリヌス治療とリハビリで悪化を防ぐ
顔面神経麻痺の後遺症が表れた場合、どのような治療を受ければいいでしょうか。
顔面神経麻痺を発症してから4カ月以降の「慢性期」に、顔面のこわばりや拘縮、けいれん、口を動かそうとすると眼が閉じてしまうといった「病的共同運動」など、様々な表情筋の機能異常が生じてくることがあります。リハビリテーションやボツリヌス治療により、こうした機能異常の悪化を防ぎ、病的な動きを目立たなくすることができます。