早期開始が決め手!顔面神経麻痺の急性期治療
薬物療法とリハビリが後遺症を防ぐ2本柱
聞き手:稲垣麻里子=医療ジャーナリスト
適切なリハビリで後遺症を防ぐ
ウイルス性の顔面神経麻痺に対する薬物療法では、どのような薬が処方されるのですか。
ウイルスの再活性化により起こる顔面神経麻痺の薬物療法では、ウイルスの活動性を抑える抗ウイルス薬と浮腫による神経圧迫を取り除くステロイドの併用により、神経の損傷を軽くすることが治療の主眼となります。神経の損傷を進ませないために、薬物療法はできるだけ早く開始しましょう。麻痺が軽度~中等度であれば通院治療でも大丈夫ですが、重度の場合は入院して治療薬を点滴することをお勧めします。