老人性?炎症性? 気になるシミのタイプ別治療法
紫外線によるシミはレーザー、炎症性のシミはピーリングが効果的
聞き手:稲垣麻里子=医療ジャーナリスト
年齢とともに増える顔のシミ。一言でシミといってもいろいろな種類があり、原因や対策も異なる。主なものを挙げると紫外線が原因でできる「老人性色素斑」のほか、ニキビや虫さされの跡が残ってできる「炎症性色素沈着」、女性ホルモンのバランスが崩れてできる「肝斑(かんぱん)」などがある。シミのタイプ別対策について、シミ治療に詳しいよしき皮膚科クリニック銀座(東京都中央区)院長の吉木伸子医師に聞いた。シミと紫外線の第2回は「シミやシワ、たるみの目立つ『老け顔』の原因は紫外線」で6月19日公開、第3回は「美白化粧品で『老け顔』を予防する」で6月21日公開予定。

よしき皮膚科クリニック銀座(東京都中央区)院長
Q いつのまにか、右の頬に1cmほどのシミができていました。日を増すごとに濃くなり、気になっています。男性なのでメークで隠すわけにもいきません。一度できてしまったシミは、どうやって消せばよいのでしょうか。(45歳・男性)
A シミにはいくつかの種類があり、中には自然に消えていくものもあります。シミのうち最も一般的なものは、紫外線が原因でできた「老人性色素斑」ですが、これは皮膚自体が変化して定着してしまうものなので、美白化粧品などで消すことは難しいでしょう。レーザー治療も考慮に入れて皮膚科で相談することをお勧めします。