認知行動療法で「眠れる生活」を取り戻す
誤った生活習慣と思考パターンを改め、不眠症を根本から治す
聞き手:稲垣麻里子=医療ジャーナリスト
ぐっすり眠れる睡眠パターンを身につけ、眠りへの不安を解消
認知行動療法は、どういう人が対象ですか。効果はありますか。
不眠に対する認知行動療法は、睡眠薬の副作用が出やすい人や薬物療法が効かない人に加え、睡眠薬を使用したくないと考えている人や、長期間睡眠薬を飲んでいて減量・中止したい人にお勧めしています。睡眠薬に頼る従来の睡眠医学的観点だけではなく、睡眠に関する習慣や捉え方を改善することを目的に、医師や臨床心理士がカウンセリングを行い、患者さんが不眠となった原因とその対処法を探ります。