こんなに変わった!C型肝炎の治療戦略
副作用の少ない経口薬の登場で「早期治療」が本流に
聞き手:稲垣麻里子=医療ジャーナリスト
インターフェロンを使わない「インターフェロンフリー療法」が主流に
抗ウイルス療法には、どのようなものがあるのでしょうか。
抗ウイルス療法として、これまでは、ウイルスへの抵抗性を高める作用を持つインターフェロン製剤を用いた「インターフェロン療法」が主流でした。インターフェロンは、ウイルスに感染したときなどに、体内で作り出されるたんぱく質です。それを人工的に作り、薬として、ウイルスによる肝炎を起こした人に投与すると、ウイルスが感染した細胞の抗ウイルス力を高めて、間接的にウイルスの排除につなげることができるのです。