国内の勃起障害(ED)の患者数は約1130万人。40代の男性では10人に1人、60代では実に4割の人がEDであると推定されている。EDは、命に危険を及ぼす状態ではないため、セックスが必要のない人にとっては病気とはいえない。ただ、妊娠を希望している夫婦や、性生活が夫婦の大切な絆の証であったり重要なコミュニケーション手段である場合は、離婚にもつながるとても深刻な問題である。EDの原因やEDの予防法、現在3種類あるED治療薬の使い分けなどについて、ED治療に詳しいまるも腎・泌尿器科クリニック(東京都大田区)院長の丸茂健医師に聞いた。