ここをチェック!白内障手術の選び方
メリットが多い「角膜切開」による超音波乳化吸引術
稲垣麻里子=医療ジャーナリスト
医師によって手術法はこんなに違う
現在、主流となっている超音波乳化吸引術は、古くから行われていた方法なのでしょうか。
超音波乳化吸引術の歴史は1970年代にまで遡ります。アメリカの眼科医チャーリー・ケルマンがその手術装置を開発しました。しかし、小さな創口から水晶体を包んでいる薄いカプセル状の組織を破らずに、超音波を使って水晶体を砕いて吸い取る技術は非常に難しく、手術の合併症も多かったため、なかなか普及しませんでした。