健康的な生活なのに、血圧が高い
1次性・2次性を問わず、生活改善と平常時の血圧の把握を
聞き手:稲垣麻里子=医療ジャーナリスト
日本の高血圧人口は約4300万人。塩分が高くなりがちな漬物やみそ汁など、伝統的な食事が習慣となっている日本人は欧米人に比べて高血圧の人が多い。日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」では、医療機関で測定した血圧(診察室血圧)が140/90mmHg以上、あるいは自宅で測定した血圧(家庭血圧)が135 /85mmHg以上の場合に、高血圧と診断するとしている。高血圧と診断されたときには、塩分を控えるだけでなく、まずは自分の平常時の血圧をきちんと把握し管理することが重要だ。東京都健康長寿医療センター循環器内科の桑島巌医師に、高血圧の原因と対策を聞いた。高血圧の第2回は「自力で無理なく血圧を下げるには?」で2月9日公開、第3回は「高血圧の薬は一生飲み続けなければならないか」で2月11日公開予定。・・・