尿酸値が高いと、いつか痛風になる?
「痛風は中年の病気」は昔の話、今や30代での発症が最多
聞き手:稲垣麻里子=医療ジャーナリスト
足の親指の付け根あたりからいきなり起こる耐え難い痛み、「痛風」(痛風関節炎)は、その99%が血液中の尿酸が増える「高尿酸血症」が原因で起こる。痛風予備軍とも言うべき高尿酸血症は1970年代から急増し、今や1000万人以上。痛風を起こす年代も、最近では20代、30代の発症が目立つという。尿酸値が高いだけでは何の症状もないため、放置されがちではあるが、尿酸値が高い状態が続くと痛風を起こしやすくなるだけでなく、腎臓や全身の血管にもダメージが及ぶため注意が必要だ。尿酸値が高くなる仕組みについて、赤坂中央クリニック院長で痛風外来の日高雄二医師に聞いた。痛風・高尿酸血症の第2回は「高尿酸血症の治療薬を一生飲み続けても大丈夫か」で1月26日公開、第3回は「高尿酸血症はビールをやめれば治るのか」で1月28日公開予定。・・・