ヨモギ
よもぎ、mugwort
学名Artemisia vulgarisなど。日本など東アジアに自生するキク科の多年草。独特の香りがあり、食用にするほか、茎葉を薬用にも使う。ビタミンA、B1、B2、C、D、クロロゲン酸を含むほか、精油成分にシネオール、アルタブシンなどのテルペン類、ツヨンという神経刺激物質が含まれている。動物試験では、血圧降下作用などがあると確認されている。
生薬名は艾葉(がいよう)。芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)など、婦人科でよく用いられる漢方薬に含まれている。冷えや余分な水分を取りのぞき、痛みを和らげる作用がある。冷えから起こる月経痛、産後の諸症状などに用いられる。なお、葉に生えている細かい毛だけを集めたものが「もぐさ」で、お灸に使う。