葉酸
ようさん、folic acid/folate
たんぱく質の代謝や、遺伝子のもととなる核酸(DNA)の合成などに欠かせない成分。葉酸という名前の通り、ホウレン草など葉物野菜にたくさん含まれている。ビタミンB群の一つで、昔はビタミンMと呼んだ。ビタミンB12の血液を作る作用を補助しており、不足すると貧血を起こしやすくなる。さらに、血中にホモシステインという物質が増え、動脈硬化が進む恐れがあるので、ホモシステインを減らすビタミンB6、B12と一緒にとるといい。また、妊娠早期に不足すると二分脊椎(にぶんせきつい)症など先天性の病気を持った子供が生まれるリスクが高まる。そのため厚生労働省は、妊婦や妊娠を予定している女性に対し、サプリメントで1日0.4㎎(400μg)を摂取するよう薦めている。1日当たりの摂取目安量に葉酸が60~200μg含まれている食品には「保健機能食品」(栄養機能食品)の表示が認められている。「日本人の食事摂取基準(2010年版)」の成人(18歳以上)1人当たりの1日推定平均必要量は男女とも200μg。妊婦は200μg、授乳婦は80μgの付加が必要。推奨量は男女ともに240μg。妊婦は240μg、授乳婦は100μgの付加が必要。耐容上限量は男女とも18~29歳と70歳以上が1300μg、30~69歳が1400μg。