ホスファチジルセリン
ほすふぁちじるせりん、phosphatidylserine
脳や神経組織の細胞膜に多く含まれているリン脂質。PSと略記される。細胞膜の情報伝達を担うホスファチジルイノシトールの代謝にかかわっており、神経細胞の情報伝達を円滑にする。ウシの脳から抽出したPSを使った、厳密な臨床試験で、アルツハイマー病など加齢による認知症の進行を遅くする効果が確かめられているが、過剰使用するとその効果は減弱するとの報告もある。ただし、狂牛病(牛海綿状脳症=BSE)の感染リスクを避けるため、サプリメントに配合されているのはキャベツや大豆から取ったPS。大豆由来のPSでは、運動時の筋疲労の軽減、記憶力の改善作用、ストレス緩和作用などが確認されている。