ヘスペリジン
へすぺりじん、hesperidin
ミカンなどかんきつ類の、白皮や薄皮に多く含まれているフラボノイド。血管の機能を高め、毛細血管と末梢組織との間の、水分などのやり取りをコントロールする働きがある。血中コレステロール値を改善する効果のほか、花粉症の症状を抑える作用、末梢の血流改善作用なども確認されている。最初は人間が生きていく上で必須の成分(ビタミン)と考えられたため「ビタミンP」と名付けられたが、厳密にはビタミンでないことがわかり、今はビタミン様成分として扱われている。フラボノイドの中で、血流改善効果のあるヘスペリジン、ルチン、ケルセチンをまとめてビタミンPと呼ぶことが多い。