フェンネル
ふぇんねる、fennel
学名Foeniculum vulgare。ヨーロッパ原産のセリ科の多年草。和名はウイキョウ。フェンネルの実は魚料理の香辛料としてよく使われるほか、ヨーロッパではお酒の香り付けとしても好まれる。母乳の分泌を良くするため、ドイツなどでは授乳中にハーブティーなどとして用いられる。また、腹痛やカゼにも使われてきた歴史がある。実から取った精油の主成分はアネトールで、去痰(きょたん)薬や消化薬として使われ、寄生虫のアニサキスを駆除する効果があるともされる。
小茴香(しょうういきょう)と呼ばれ、冷えを改善する作用、胃を温めて消化吸収力を高める作用、体のエネルギーである「気」のめぐりを良くして食欲を高める作用などが知られている。胃腸薬の「安中散」などに配合される。