ヒト型ナノセラミド
ひとがたなのせらみど、human-type nano ceramides
ヒトの角層細胞間脂質を構成するセラミドと同一の化学構造、立体的な構造を持ち、皮膚の細胞間脂質のラメラ構造形成に有用とされる「ヒト型セラミド」の分子を、平均粒径20nmに凝集した形で安定的に溶液中に分散させたもの。溶解・分散させるための油剤を用いていないので、濃度が高いとされる。富士フイルムが開発し、従来のヒト型セラミドに比べて角層浸透性が約9倍という。細胞間脂質のラメラ構造を直接補修するとみられており、バリア機能の回復力が高いとされる。ヒト型セラミドは溶液中で結晶化しやすいため、一般には油剤に溶解したものを乳化剤を用いて分散させることが多く、配合濃度が低くなるため、角層にほとんど入らないという課題があった。