ヒアルロン酸
ひあるろんさん、hyaluronic acid
皮膚や関節、目に豊富に存在するムコ多糖類。1gで6lもの水分を抱え込むほど保水力が高いという特徴があり、皮膚では肌の乾燥の防止、関節では関節液の円滑成分、目では硝子体(しょうしたい)の緩衝などの役割を担っている。医師が処方する医薬品として、変形性膝関節症の軟骨保護や、白内障手術の補助薬、角結膜上皮障害の治療などに用いられている。化粧品では保湿成分として利用され、サプリメントにも美肌成分として配合されている。1日120㎎の摂取を続けると、肌の水分量が高まり、シワの数が減少する効果が確認されている。ヒアルロン酸は、ニワトリの鶏冠(とさか)から抽出したものや、微生物の発酵で生産したものが利用されている。