ドコサヘキサエン酸
どこさへきさえんさん、docosahexaenoic acid
魚油に含まれる成分で、必須脂肪酸であるn-3系脂肪酸(オメガ3脂肪酸)の一つ。DHAと略記される。脂肪や悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減らす作用、高血圧の予防、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患の予防、視力の向上、躁うつ病やうつ病、認知症の改善、抗がん作用など、幅広い効用があるとされている。DHAを含む食品が「中性脂肪値を下げる効果が期待できる」という内容のトクホ(特定保健用食品)の表示許可を取得している。このほか、子宮を収縮させて痛みのもととなる炎症性物質(プロスタグランジン、ロイコトリエンなど)の産生を抑え、月経痛などの痛みを軽減。緊張型の血行不良や頭痛などを和らげる作用もある。1日に100gの魚を食べると十分量のDHAをとることができる。サプリメントの場合は、1日目安量は500㎎。具体的な症状があったり、健康不安が強いときは、1~1.5gとるといい。ただし、FDA(米食品医薬品局)の健康表示規格では、サプリメントでの摂取目安量はDHAとエイコサペンタエン酸(EPA)を合わせ1日2g未満とされている。