ショウガ
しょうが、ginger
学名Zingiber officinale。インド~東南アジア原産の、ショウガ科の多年草。免疫力を高める作用がある。辛み成分のジンゲロールや、血液循環を促進して体を温める作用のあるショウガオールなどの成分を含み、薬効の高い香辛料として広く使われている。また、たんぱく質消化酵素を含み、肉と一緒に食べると消化を促進する。関節炎の痛みや乗り物酔い、つわり、化学療法による吐き気を和らげるといわれている。ただし、過剰摂取には注意が必要。最近、代謝を上げ、ダイエットにいいことがわかってきた。
生のショウガを生姜(ショウキョウ)、乾燥させたものを乾姜(カンキョウ)と呼び、使い分けている。ショウキョウは「温性」(皮は「涼性」)で、発汗作用、胃の冷えを取る作用、解毒作用などがあり、カゼの初期や胃の冷えによる吐き気や嘔吐などを抑える常用薬として知られる。カンキョウの性質は「大熱(たいねつ)」で、体を温める作用が強く、胃腸や全身の冷えのほか、呼吸器の冷えからくる痰(たん)や咳(せき)などにも用いられる。なお、日本薬局方に収められている「生姜」は、蒸してから乾燥させたもの。妊娠中は薬効が強い乾燥品ではなく、ショウキョウを使ったほうが、問題が起こりにくいとされる。