日経グッデイ

サプリメント事典

シナモン

 学名Cinnamomum verum。ニッキ(肉桂)のこと。樹皮がハーブティーなどに配合される。主成分のシンナミックアルデヒドに、末梢血管の拡張作用があり、手足の血流を改善し、冷えや肩凝りに効くとされる。発汗作用や殺菌作用、健胃・整腸作用もある。血糖値を下げる働きもあるとされている。毛細血管を保護する作用もわかってきた。枝などから抽出した精油もあり、冷えにいいとされる。

 生薬としてはシナモンのカシア種(学名Cinnamomum cassia)などが用いられ、若枝やその樹皮が桂枝(けいし)、幹皮が肉桂(にっけい)または桂皮(けいひ)と呼ばれる。桂枝は「温性」で、発汗作用、冷えを取り痛みを取る散寒止痛(さんかんしつう)作用などが知られている。桂枝湯(けいしとう)や麻黄湯(まおうとう)などのカゼ薬や、月経のトラブルによく用いられる温経湯(うんけいとう)に配合されている。肉桂の性質は「大熱(たいねつ)」で、体を温める原動力である「腎陽(じんよう)」を補う作用や、散寒止痛作用などがある。十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)、人参養栄湯(にんじんようえいとう)などに配合されている。熱が高いとき、出血があるときは用いない。妊娠中は桂枝は控えめに、肉桂は原則として使わないほうがいい。食品としてごく少量用いる場合は問題ない。なお、日本では桂枝と肉桂を分けず、幹皮である肉桂を用いることが多い。