キレート
きれーと、chelate
ミネラルを、アミノ酸やクエン酸などの有機酸に結合させて、吸収されやすくする方法。サプリメントでとるミネラルの吸収率を上げるための処理方法としても用いられる。海外のサプリメントでは、キレートした成分を利用しているケースが多いが、日本では、キレートしたミネラルをサプリメントに使用することは認められていない。また、キレート作用といいう言葉で、カルシウムなどの有用なミネラルを挟み込んで吸収を高めるようなクエン酸の作用を指したり、逆にジメルカプトコハク酸(DMSA)やα-リポ酸のように、有害な重金属を挟み込んで排出する作用を指す場合もある。医療機関で行われるキレーション療法は、後者の意味を指す。いずれも、結合状態がカニのハサミに似ていることから、ギリシャ語でカニのハサミを意味するキレートと名付けられたことが起源。