オオバコ
おおばこ、plantain
学名Plantago asiatica。オオバコの一種であるプランタゴオバタの種皮に含まれる食物繊維のサイリウムは、水を吸うと膨らむため、摂取すると満腹感が得られやすく、過食を防ぐ働きを期待できる。腸のぜん動運動を促し、便秘を解消する作用も持つ。下痢にもいいとされる。コレステロール値、血糖値の降下作用も確認されている。のむときは、一緒にたくさん水を飲むとよい。
漢方では種皮ではなく、オオバコの種子を用い、これを車前子(しゃぜんし)と呼ぶ。車前子を炒ったものは体に熱がこもって尿が出づらいときや、目の充血や痛みがあるときなどに使う。咳(せき)をしずめたり痰(たん)を取るのに生で用いることもある。「寒性」なので、冷えが強いときは使わない。また、妊婦も使わないほうがいい。なお、全草は車前草(しゃぜんそう)と呼ばれ、作用は車前子とほぼ同じ。