イタドリ
いたどり、Japanese knotweed
学名Fallopia japonica。タデ科の多年草で日本の山に自生する植物。別名スカンポ。根茎は医薬品、若芽は山菜としておなじみの食品。根茎には強力な抗酸化力を持つリスベラトロールが含まれる。このため、リスベラトロールのサプリメントの原料にもなっている。リスベラトロールは、イタドリのほかブドウの皮や種にも含まれており、がんや生活習慣病の予防に役立つとして米国で注目の成分。
根茎は、虎杖(こじょう)、虎杖根(こじょうこん)の名で生薬として使われている。体内の余分な水分を取り除く利水(りすい)作用、「血」のめぐりを良くする作用などが知られ、関節痛、排尿困難、無月経や産後の腹痛などによく用いられる。外用薬として打撲や化膿症などに用いられることもある。「血」をめぐらせる作用が強いため、妊婦は使うべきではない。