ALA
あら、5-aminolevuline acid
動植物の生体内に含まれるアミノ酸の一種。食品では日本酒やワイン、酢などに多く含まれる。ミネラルと結びつき、血液中のヘモグロビンや葉緑素(クロロフィル)の原料となる。細胞内に入ってエネルギー産生を高めるのに重要な役割を果たすことがわかっている。従来は化学合成法で製造されていたため、価格が高く、研究用試薬など限られた用途で利用されていた。コスモ石油が微生物を用いた発酵法で大量生産に成功してからは、植物栽培用の肥料、保湿クリーム、サプリメントなどに用途が拡大している。肥料として用いると、日照が少ない、寒いといった環境下でも植物の生育が良くなることが確かめられている。老齢マウスに投与した実験では、免疫の中枢である胸腺の重量が増加したほか、運動量や造血機能も亢進した。