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忘年会シーズン直前! 二日酔い最新撃退法

二日酔いの朝、どうすれば楽になる?

まずはたっぷりの水分補給、できれば安静に

 武田京子=ライター

 

噂その5 体を動かし、汗をかいた方がいい

答え ウソ!

 二日酔いの朝は、ジョギングやサウナで汗をかけば、一緒にアルコールが抜けて二日酔いが解消できるという噂があるが、それは間違い。「特に、だるさや吐き気、頭痛などがひどい場合には、十分に水分を補給するとともに、安静にすることが何より大切です」と中野さん。

 お酒を飲むと最も酷使されるのが肝臓だ。アルコールを代謝するためにエネルギーを消耗し、疲れた状態にある。その肝臓の働きを正常に戻すには、肝臓に十分な血液が回るようにし、代謝に必要な栄養分を供給しなければならない。そのために安静が必要なのだ。

 実は、横になっているときと、立っているときでは、肝臓に流れる血液量がかなり違う。横になると、胃腸から吸収した栄養成分などを肝臓に運ぶ経路である「門脈」の血流量が増え、肝臓に血液が集まる。流れる血液の量は、横になっている時を100%とすると、立つと約70%、歩くと約50%になるといわれている。

 だるいと感じるのは「体を動かすな」という体からのサインといえる。ひどい二日酔いで具合が悪くだるさも感じるときには、無理をせず、なるべく安静にしていよう。

 

噂その6 市販薬やドリンク剤は効果がある

答え ホント!

市販のドリンクも上手に取り入れて。(©hanako / PIXTA)

 薬局やドラッグストアに行くと、「忘年会に!」と銘打った様々な薬やドリンク剤が置いてある。「医薬品として販売されているものは、効果が検証されているもので、ある程度の効果が期待できます」と狭間さん。二日酔いに“効く”とされる主な市販薬やドリンク剤などを下表に示した。

 配合されている有効成分は、肝臓の機能を高めたり代謝を助けたりする成分と、胃の機能を高める成分に大きく分けられる。 「例えば、ウルソデオキシコール酸は、医療用医薬品としても使われており、私もしばしば肝疾患の患者さんに処方することがあります。これは、胆汁の流れを良くする作用や、肝機能改善作用、肝臓の血流を良くする作用、消化吸収改善作用などがあるものです。もともとは熊胆(ゆうたん)という熊の胆のうを乾燥させて作った漢方薬が由来です。また、カンゾウエキスは、4000年前から薬用植物として使われている甘草の抽出物で、その名の通り甘いのが特徴。主な有効成分はグリチルリチン酸で、肝保護作用や、抗炎症作用があることがわかっています」と狭間さんは解説する。

 L-システインやパントテン酸カリウム、肝臓水解物、ウコンなども、肝臓の機能をサポートするといわれている。

 「ウコンには、胆汁の分泌を促進させる作用があるとされるクルクミンなどが含まれています。ウコンを含むサプリメントや清涼飲料水なども販売されていますが、これらは医薬品ではなく食品なので、効果がはっきりしているわけではありません。活用するのも悪くはないでしょう」と狭間さん。

 一方、吐き気や食欲不振などの胃の症状を改善する成分として多く含まれているのが、ニンジン、ショウキョウ、ゲンチアナなどの生薬成分だ。

 これらは、本来二日酔いの症状が出てから服用するものだが、最近では、あらかじめ肝臓の機能を高めておくために、お酒を飲む前に服用するケースも少なくないようだ。しかし、「薬やサプリメントを飲んだからと安心し、より多くのお酒を飲むのは避けてほしい」と狭間さんは話している。

表◎ 二日酔いに“効く”とされる市販薬、飲料(各メーカーの資料を基に作成)
[画像のクリックで拡大表示]
中野里美(なかのさとみ)さん
三菱UFJニコス統括産業医
中野里美(なかのさとみ)さん

1990年、東京女子医科大学卒業後、慶応義塾大学医学部内科学教室に入局。都立広尾病院などを経て、2007年より三菱UFJニコスの統括産業医として社員の健康管理を行っている。日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会専門医、日本医師会産業医、労働衛生コンサルタント。

狭間研至(はざまけんじ)さん
医師、ファルメディコ代表取締役社長
狭間研至(はざまけんじ)さん

1995年大阪大学医学部卒業後、大阪大学医学部付属病院、大阪府立急性期・総合医療センター、宝塚市立病院で外科、呼吸器外科医として診療に携わる。現在は、思温北クリニックで在宅医療に取り組むとともに、調剤薬局グループファルメディコの代表取締役社長を務める。薬剤師あゆみの会、日本在宅薬学会理事長。

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