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「言い訳」から読み解く、ダイエット成功のコツ

太っていた頃の私は「言い訳」ばかりでした

座っていた便座が割れた! 漫画家・わたなべぽんさん直伝のダイエット術

 北村昌陽(きたむら まさひ)=科学・医療ジャーナリスト

若い頃から試みたダイエット法は数知れず。その都度、リバウンドを繰り返し、2012年、体重はついに95キロに。漫画家のわたなべぽんさんは、座った便座が割れる衝撃的な事件をきっかけに一念発起し、1年がかりで体重を約30キロ落とした。さらに半年後には、念願の60キロ切りも達成。現在もその水準をキープしている。わたなべさんはどうやってダイエットに成功したのだろう。変化のカギは、太っている自分が「言い訳」ばかりしていると気付いたことだったという。

ダイエットSNSで見つけた、言い訳オンパレードの日記

 ──自宅のトイレで、便座が割れたそうですね。

 今でこそ笑い話ですが、あのときはショックでした。このままだと、トイレも満足に使えない体になるんじゃないかと正直、恐怖すら覚えました。これはやっぱり、本気でダイエットしなきゃまずいなと。

 何か良い方法はないかと思ってネットを見ていて、ダイエットを目指す人が集まるSNSのようなサイトを見つけました。そこでは、参加者が身長、体重、年齢と、ダイエット日記を 公開していて、体重別に検索できるようになっていたのです。

[画像のクリックで拡大表示]
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写真右、2012年には95キロあった。便座が割れたのもこの頃。写真左、現在は59.8キロまで減量に成功。今も体重をキープし続けている。

 それでまず、自分と同じような体重の人を検索して、日記を読んだのですが、それが、何かにつけて言い訳のオンパレードだったのです。

 ──言い訳ですか。

 ええ。今日は歓送迎会だから食べちゃった、今日はイライラしたからどか食いした、今日は生理前でどうせやせないからやっぱり食べた…等々。日々の出来事をすべて食べることに結びつけて、何かしら言い訳している。

 そりゃあ太るでしょ、ほんとにダイエットする気あるの? っていう感じで、突っ込みどころ満載なんですけど…。

スリム美人さんの生活をそっくりまねしてみると…

 でも、それを読んではっとしたんです。「あ、自分もこれと一緒だ」って。

『スリム美人の生活習慣を真似したら 1年間で30キロ痩せました』 (KADOKAWA、1026円)。 スリムになりたかたったら、まず自分を客観的に見つめること。注目の女流漫画家がコミックに託した自叙伝風ダイエット奮戦記。よく食べ、よく考え、右往左往しながら、ついに理想のスリム美人にたどり着く物語は、まさに現代人漂流記。

他人のあらはよく見えるといいますが、自分も、周りからはこんなふうに見えているのだろうと。薄々自覚はしていましたが、それをはっきりと突きつけられた感じでした。

 ついでに、標準体型の人たちの日記も見てみたんですね。そうしたら、生活の姿勢というか、ものの考え方がもう全然違うんです。「今日は食べ過ぎたから明日はジムに行こう」「会社帰りにヨガ行きました」といったような、前向きでキラキラした感じの言葉がばんばん飛び交っていたのです。

 ──そんなに違ったんですか。

 全く違います。スリムさんたちの日記はまぶしいほど輝いて見えるのに、おデブさんたちの方はちょっと卑屈というか、何かごまかして生きているような感じ。自分もそうだってわかるから、なおさらいたたまれない気がしました。

 それで、もし私が、このスリムさんたちの生活を丸ごとまねしたら、この人たちの仲間になれるんじゃないかと思ったんですね。それが「スリム美人」をまねする生活の始まりでした。

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