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「言い訳」から読み解く、ダイエット成功のコツ

言い訳…その3「その気になればすぐにやせられる」

過去の成功が失敗に変わった理由を見つめよう

 北村昌陽(きらむら まさひ)=医療・科学ジャーナリスト

「記憶喪失型の肥満」は、心が満たされていない

 最後に、自分と対話することの重要性は、こんな言い訳をしている人にもぜひお伝えしたい。

 「いつの間にか、ポテチが空になっているんです」

 スナック菓子や菓子パンなどを手元に置き、テレビなどを見ながら無意識のうちにむしゃむしゃ食べる。ふと気がつくと袋が空になっている…。こんな習慣にはまっている人はかなり多いようだ。伊達さんはこんなふうにして太った人を「記憶喪失型の肥満」と呼んでいる。

 「気づいたらもうないというのは、気を失って食べているのと一緒。とても怖いことです」

 「食べることは幸せになること」だと伊達さんは言う。おいしいものをほおばり、しっかり噛みしめて味わって、心が満たされる。日々のストレスも飛んでいくだろう。そんな充足感は、「今私は、おいしいものを食べている」という意識があってこそ、実感できるものだ。

 「無意識や惰性で食べても、心は満たされません。本当にもったいない。そういう人は、今の自分を満たすおいしいものは何なのかを、自分に問いかけてみましょう」

 心を満たす食べ物のことを、伊達さんは「心の栄養」と表現する。典型的なのはスイーツだろう。チョコケーキ、パフェ、ドーナツ…。幸せを実感したい気持ちが高まったとき、「コレ!」という“切り札”をしっかりと持っている人は、惰性で食べる習慣に陥りにくいという。

 なお、自分が何を口にしているかを意識化する方法としては、数年前に話題になったレコーディングダイエットがある。食べたものをすべて記録する、あの方法だ。書くのが面倒ならばスマートフォン(スマホ)で写真を撮るだけでもいい。そんなやり方を試してみるのもいいだろう。

コラム  リバウンドを防ぐための情報が世の中に少ない理由
体と対話し、ご褒美メニューを確保する。伊達さん流のリバウンド防止法はユニークだ。でも、ここで素朴な疑問。「体重を減らす」ための情報は世の中にあふれるほど出回っているのに、「減った体重をキープする」方法に注目した情報はほとんど見かけないのはなぜだろう。答えは簡単。ダイエット情報を世に広める出版社やテレビ局にとって、「減った体重をキープ」というテーマはいささか地味なので、そういう企画の書籍や番組が成立しにくいのだ。でも、本当の意味でダイエットを成功させるためには、体重が減ってからがむしろ本番。この記事を参考にして、自分流の「体重キープ法」を見つけてほしい。
伊達友美(だて ゆみ)さん
東京国際クリニック 管理栄養士・日本抗加齢医学会認定指導士
伊達友美(だて ゆみ)さん 静岡県浜松市生まれ。これまで5000人以上の栄養指導の経験を持つ。単なる減量ではなく「ボディラインと肌を美しく変身させる」ことを目的とした指導を行う。自らも20kgの減量とニキビ肌改善の経験がある。著書『大盛りご飯を食べてもやせる技術』(池田書店)ほか多数。自身のホームページにおいて「ダイエットの女王ブログ」などを展開中。

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