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「言い訳」から読み解く、ダイエット成功のコツ

言い訳…その3「その気になればすぐにやせられる」

過去の成功が失敗に変わった理由を見つめよう

 北村昌陽(きらむら まさひ)=医療・科学ジャーナリスト

ダイエットは体との対話。“交渉”して、落としどころを見つける

 リバウンドしやすい人は、「体重が一気に減る方法」を好む傾向があるという。極端な方法で急激な減量をして満足し、その後、元の食事に戻って体重も一気に戻る。「潔い」といえば聞こえはいいが、体を大切に扱っているとは言い難いだろう。

 人間の体は機械ではない。「0か100か」というデジタル思考では割り切れない曖昧な部分が常にある。やや大げさにいうなら、人生とはそういうものだ。

 「ダイエットもそうです。○か×かではなく、その間のどこが“落としどころ”なのかを探ることです。そのポイントを、自分の体と対話しながら見つけられれば、無理なく体重をキープできるようになるのです」

 対話をして、落としどころを見つける。まるでビジネス交渉のようなプロセスだが、お互いが納得するいい関係を築くという意味では、案外、似ているのかもしれない。

 「そんなふうにして、3年ぐらい体重や体形をキープできれば、多少のことでは変動しないようになります。そこまでいけば、本当のダイエット成功です」

まず試して、体がどうなるかを確認する

 「自分と対話する」という姿勢は、体重維持に入る手前の「体重を落とす」段階でも役に立つ。例えば、こんな言い訳をしている人のケースで考えてみよう。

流行や話題のダイエット方法を試すことは悪くない。例えば、ダイエットにいいとされる玄米食であっても、大切なのはそれを取り入れたら体や気持ちが「どのように変わったのか」をちゃんと覚えておくことだ。(©Worachai Yosthamrong/123RF.com )

 「いろんなダイエット法があって、どれがいいのかよくわからない」

 こんなふうにためらっている人に対して伊達さんは、「どれでもいいから、とにかく実行してみて」とアドバイスするという。いきなり100%の正解を見つけようとするから難しいのであって、とりあえず目に留まったものをやってみれば、たとえ思うように減量できなくても何かしら得るものはあるという。

 「こういうのは自分に合わない、と分かるだけでも財産です」

 いろいろなダイエット法を試しながら、その間の体調や気分をチェックする。うまくいったりいかなかったりする中で、自分にとって何が大切なのかが見えてくる。ご飯を抜くことが苦にならない人もいれば、「ご飯のない食卓なんてあり得ない!」と感じる人もいるだろう。それは、やってみて初めて分かること。そうやって、自分に合ったダイエット法を絞り込んでいくのだ。

 こんな言い訳をする人もいる。

 「新しいダイエットを目にするたびに飛びつくんですが、どれも長続きしません」

 こんな人こそ、「自分と対話する」姿勢が重要だ。「いろいろやってみるのはとてもいいことです。その際、それをやって自分がどうなったかをチェックすることが大事なのです」。

 例えば、玄米ご飯に取り組んだとしよう。このとき、お米を玄米に切り替えて完了! ではなく、玄米を食べてみて「おいしいと感じるか」「お通じはどうか」「体重は変わるか」などと自分の変化を観察することが大事なのだ。実際、玄米食が体に合う人もいれば、かえって便秘になる人もいる。毎日では腹に重くても、数日に1回なら調子がいいという人だっているはずだ。

 一つの方法をマニュアル通りに継続することが偉いわけではない。むしろ、自分に合わせてアレンジできる感覚の方が、実際にはよほど役に立つ。さまざまな経験を、自分という物差しに照らすプロセスさえ踏めば、「いろいろやってみたくなる」性格は、ダイエットを強力にサポートしてくれるはずだ。

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