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「言い訳」から読み解く、ダイエット成功のコツ

言い訳…その3「その気になればすぐにやせられる」

過去の成功が失敗に変わった理由を見つめよう

 北村昌陽(きらむら まさひ)=医療・科学ジャーナリスト

コラム 筋肉が減ってしまう病気「サルコペニア」
筋肉は、加齢とともに減少する。筋肉減少や筋力低下が極度に進んだ状態は、医学的に「サルコペニア」と呼ばれる。運動機能も低下し、歩くことや立つことも困難になる場合もある。また、メタボリック症候群や骨粗しょう症などを発症するリスクも非常に高い。80歳以上の高齢者では、50%以上がサルコペニアだというデータもある。
若いうちからそこまで進行することはまれだが、ダイエットとリバウンドを繰り返して筋肉が減った人が、将来サルコペニアになりやすいのは、おそらく確実だろう。ダイエットをするときは、タンパク質をしっかり摂って筋肉を減らさないことが、とても重要だ。

体重を減らすと、減った体重をキープするは別モノ

 では、そういう人はどうすればいいのだろう。リバウンドした過去はもう変えられない。だからこの先、同じ失敗を繰り返さないようにするしかない。そのためのコツを、伊達さんはこう話す。

運動はどうしても「まとめて行いたい」「集中してやりたい」という人は多いのではないだろうか。週1回程度の運動ならば、生活の中で意識的に歩く、動くなどの習慣を身に付ける方が、無理のないダイエットになる。(©auremar /123RF.com )

 「体重を減らす方法と、減った体重をキープする方法は違います。リバウンドしないためには、キープする方法を知る必要があります」

 一般にダイエット法として世の中に出回っているのは、体重を減らす方法だ。

 これはもう、星の数ほどいろいろなやり方があるが、「体調を損なわずに体重が減るのであれば、何でも構いません」(伊達さん)。リバウンド経験者の場合、曲がりなりにも一度は体重を落とした経験があるのだから、以前のやり方にもう一度取り組むのも悪くない。ただし筋肉をこれ以上減らさないために、たんぱく質(肉、魚)は意識して食べるように注意しよう。

 できれば、何か運動をして筋肉を刺激する方がいい。エクササイズやスポーツに取り組めば理想的だが、日常生活の中で「なるべく歩く」「階段を使う」「電車で立つ」「掃除や洗濯などの家事で大きく体を動かす」などを心がけるだけでも、ずいぶん違う。

 そして大事なのは、体重が減った後だ。

 「減った体重を維持するやり方には、スタンダードな方法はありません。自分に合ったオリジナルな食生活を、試行錯誤しながら見つけるのです」

“ご褒美メニュー”を見つけることが大事

 伊達さんが薦めるのは、こんなアプローチだ。1週間のうちの2、3日だけ、ダイエット前によく食べていた食事に戻してみる。そして、そのときの体調や体重の変化、食べたときに「おいしい」と感じるかどうかなどをチェックする。

 「これはもう食べなくていいと思ったものは、自分の食生活リストから外します。これは今後も食べたいと思ったものは、どれぐらいなら食べても大丈夫かを探るのです」。そうやって、間引けるものは間引きつつ、例えば「ラーメンは週2回まで」といった目安を、自分と相談しながら一つずつ見つけていく。

 「おいしいと感じるものや、食べて幸せになれる食べ物を、ご褒美メニューとして残しておくことはとても重要です。“これは食べてはいけない”ではなく、“どこまで食べていい?”という発想で、自分のスタイルを作っていくのです」

 どういう形で残せばご褒美になるかを決めるのも、本人次第。例えばお酒の飲み方でも、「たまにでもいいからガーッと飲みたい」という人もいれば、「少しでも、毎日飲むのが楽しみ」という人もいる。前者なら「飲み会は週2回まで」のような形になるだろうし、後者であれば「毎晩缶ビール1本の晩酌」などとなるだろう。自分が納得できる、オリジナルなスタイルを見つけることがカギなのだ。

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