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「言い訳」から読み解く、ダイエット成功のコツ

言い訳…その3「その気になればすぐにやせられる」

過去の成功が失敗に変わった理由を見つめよう

 北村昌陽(きらむら まさひ)=医療・科学ジャーナリスト

ダイエットの成功と失敗を繰り返しているうちに、徐々に効果が現れにくい体に変わっていく。ダイエット効果を高める体に戻すためには、小さな成功報酬を積み上げながらの体質改善が不可欠。そのとき大切なのが「自分自身と対話」。ダイエットのためにはまず汝(なんじ)自身を知ることだ。

 最初に一つ質問。ダイエットは、どうなれば「成功」だと思いますか?

ダイエットで成功した“過去”の体験が、今のやせにくい体の原因になっているケースは少なくない。体重を減らすと、脂肪の燃焼に必要な筋肉量も落ちているためだ。(©Felix Pergande/123RF.com )

 そりゃあ減量(より正確には体脂肪減)を目指しているのだから、「体重が減る」(体脂肪率が減少)のが成功でしょ─と考える人が多いだろう。基本的にはその通りだが、そこには一つの盲点がある。ある期間だけダイエットに取り組んで、目標体重を達成し、「やった、成功!」と思っても、元の食生活に戻ったら体重もずるずる逆戻り…というパターンが、非常に多いのだ。

 そういう人が口にしがちな言い訳が、これだ。

 「大丈夫。その気になればまたすぐやせられる」「どうすればやせられるかは分かっている」

 「これは最も危険なパターンです。こういう言い訳をしている人は、このままではメタボ一直線だと自覚する必要があります」と、ダイエットカウンセラーの伊達友美さんは話す。「やせたことがある」という“成功体験”は、成功どころか、かえって危険を増やしているというのだ。

リバウンドは体の老化を早めている?!

 どんな方法のダイエットであれ、体脂肪だけが減るということはない。体重が減るときは、脂肪と共に必ず筋肉もやせていく。

 ところが、そのあと体重が戻る(リバウンド)ときは、筋肉はそのままで脂肪だけが増える。だから元の体重に戻った時点で、体脂肪率が以前より高くなり、その分、筋肉が減っている。“ダイエットからリバウンド”という経験を一度でもした人は、確実に筋肉を失っている。もはや前と同じ体ではないのだ。

 「筋肉は、体の代謝を左右する大事な器官。筋肉量が減ると代謝が下がり、それだけ脂肪を燃やせなくなります。だから前と同じダイエットをしても、やせにくいのです」

 そして筋肉が減ると、メタボリック症候群などの病気になるリスクが高くなる。体重が同じでも筋肉量が少なければ、メタボになりやすいのだ。これが、伊達さんのいう“メタボ一直線”の理由。さらに、高齢になったときの寝たきりのリスクも高くなる。

 筋肉量が病的なレベルまで減ってしまうことを「サルコペニア」という(次ページのコラム参照)。ギリシャ語でサルコは「筋肉」を意味し、ペニアは「喪失、減少」を意味する。日本語に訳すと筋肉喪失症候群とでもいおうか。メタボ関連疾患や寝たきり生活の予備軍として現在、医学界でも関心が高まっている病態だ。ダイエット後のリバウンドを契機にサルコペニアへ進むケースも多いと考えられている。

 「寝たきりなんてずっと先の話だ」と思うかもしれない。だが、成長期の子どもならともかく、大人の体で筋肉量が自然に増えることは決してない。通常はむしろ、年齢とともに減っていく。リバウンドはいわば、筋肉減少という体の老化プロセスを、一気に進めてしまうことなのだ。

 「ダイエットは、一生しないのが理想的です。リバウンドすれば確実に筋肉が減りますから。一度でもダイエットしてリバウンドした人は、それだけ筋肉を失い、代謝が落ちていることを、しっかり自覚してください」

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