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【特集】 「言い訳」から読み解く、ダイエット成功のコツ

言い訳…その2「今食べておかないと、いつ食べられるかわかんないから」

つまめる脂肪があるなら、1食ぐらい抜いても問題なし。

 北村昌陽(きたむら まさひ)=科学・医療ジャーナリスト

情報で食べるダイエットは必ず破綻する

 体は、カロリーだけで成り立つわけではない。そのときの体調や活動内容に応じて、必要な栄養も変わってくる。そして求める成分を食べることで、体の中の代謝が健全に営まれる。その結果として、引き締まった健康な体が実現されるのだ。

 「体の欲求を無視して、情報で食べるダイエットは必ず破綻します。どこかに無理が生じて体調が悪くなるか、欲求が抑えきれなくなってどか食いに走るかです」

 そこで伊達さんは、こういう人には「何でもいいから、とにかく食べたいものを食べなさい」と伝えるという。「最初は、我慢の反動からジャンクフードに走る人もいますが、それでOK。しばらくすれば自然に、“ご飯が食べたい”、“魚が食べたい”などと感じるようになります。

 そうやって本能的な「食べたい」という感覚を取り戻した上で、次は「おいしさ」をじっくりと味わうようにする。おいしいと感じているうちは食べ続けてもOKだが、おいしさが薄れてきたら、それで適量と判断し、それ以上食べずに、残す。そんな練習を積み重ねるうちに、「食べたいものを適量食べる」という感覚が、徐々に身に付くのだという。

甘いものは心の栄養。遠慮せず、心から味わおう

 そういう意味では、「“誘惑に負けてつい食べちゃうんです”という言い訳が出てくるのは、むしろ健全な証拠です」と伊達さんはいう。

 「例えば、どうしても甘いものが食べたいときもあるでしょう。そういうときは我慢せず、食べる方がいい。これは“心の栄養”なんです」

 私たちはダイエットというと、ついカロリーや脂肪分など、数値的なもので食べ物を捉えがち。でも、食べることは幸せを味わう行為でもある。甘みをしっかり味わって「あ~幸せ~」と実感する瞬間を、心が求めるときだってあるのだ。そんな欲求は、きちんと満たしてあげた方がいい。

 「中途半端な罪悪感を引きずるからよくないのです。遠慮せず、大好きなケーキやパフェを心から味わって食べましょう。そうやって存分に満たしてあげれば、スナック菓子をだらだら食べ続けるようなことは、かえって減るはずですよ」

コラム  おいしいものを食べると代謝が上がって脂肪が燃える!
食事をしたあと、何となく体がポカポカすることがあるだろう。あれは気のせいではなく、実際に体の中で熱が発生している。「食事誘発性熱産生」(Diet Induced Thermogenesis:DIT)と呼ばれる現象で、食事の刺激で代謝が上がり、熱を生み出しているのだ。この作用で、通常、食事で食べたカロリーの10%ぐらいが消費されるといわれている。 興味深いことに、このDITの消費カロリー量は、「おいしい!」と強く感じたときほど多くなることがわかっている。つまりそれだけ体脂肪が燃えるということ。おいしさは、ダイエットを直接サポートしているのだ。
伊達友美(だて ゆみ)さん
東京国際クリニック 管理栄養士・日本抗加齢医学会認定指導士
伊達友美(だて ゆみ)さん 静岡県浜松市生まれ。これまで5000人以上の栄養指導の経験を持つ。単なる減量ではなく「ボディラインと肌を美しく変身させる」ことを目的とした指導を行う。自らも20kgの減量とニキビ肌改善の経験がある。著書『大盛りご飯を食べてもやせる技術』(池田書店)ほか多数。自身のホームページにおいて「ダイエットの女王ブログ」などを展開中。

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