万病を防ぎ、効果が長続きする「ウォーキングの鉄則」とは
第1回 ジム要らずの「インターバル速歩」の効果を徹底紹介
田中美香=医療ジャーナリスト
インターバル速歩はここがすごい(5) 認知機能が改善する
能勢さんによると、インターバル速歩の効果は脳にも波及し、認知機能が改善する効果もあるという。
その研究結果を示すのが図8だ。このグラフは、インターバル速歩をするグループと何もしないグループについて、5カ月後の持久力(最大酸素摂取量)と認知機能の変化を見たもの。インターバル速歩を行った人は右側にグラフが伸び、プラス効果が得られたことが分かる。特に顕著なのが、認知症の手前にあたる「軽度認知障害(MCI)」のある人たちで、最大酸素摂取量は6%、認知機能は34%も高まったのだ(*3)。