不治の病や老衰で人生の最終段階となったとき、あなたはどこで最期を迎えたいだろうか? 厚生労働省の調査では、国民の7割が「自宅で最期を迎えたい」と答えている。しかし、2020年の死亡者のうち、自宅で最期を迎えた「在宅死」は15.7%で7人に1人程度と少なく、約7割の人は病院で亡くなっているのが現実だ。在宅死を希望する人が大多数にもかかわらず、実現できない人が多いのはなぜなのだろうか。そもそも病院死と在宅死はどんな違いがあり、それぞれどんなメリット、デメリットがあるのか。本特集では、「後悔しない最期」の迎え方について取り上げる。