走るのと同程度の効果! 「ファストウオーキング」が老いを防ぐ
老いない食事&ゆるトレ from 日経トレンディ(1)
小谷真幸=日経トレンディ副編集長
【仕組み】運動効果が高く、体への負担が少ない“いいとこ取り”
ファストウオーキングのメリットは、運動効果の高さと体への負担の少なさを“いいとこ取り”できる点だ。ウオーキングでは、時速5キロメートルを超えると速度の上昇に伴うエネルギー消費量の増加ペースが上がり、時速7~8キロメートルで同速度のランニングと同じ程度にまで高まる(下のグラフ)。つまり、早歩きでもランニングに近い運動効果を得られる。

また、「ふくらはぎとすねの筋活動量も実はランニングより多く、血流の促進や、つま先を上げたつまずきにくい歩き方の習得といったことも期待できる」(市川氏)。
一方で、足を着地する際の衝撃(地面反力最大値)は、ファストウオーキングは体重の約1.5倍で、同速度のランニングの7割程度(下グラフ)。つまり体への負担が相対的に少なく、足首やひざ、腰などの故障リスクも小さいといえる。これは主に、歩くときは足が常に地面に着いているのに対し、走るときは両足が地面から浮いたうえで片足着地するという違いによる。
