睡眠時間が「6時間」では足りないこれだけの理由
第2回 睡眠不足は万病のもと! ここまで分かった病気との関係
伊藤和弘=ライター
ご存じの通り、肥満や糖尿病、高血圧といった生活習慣病は動脈硬化を進め、脳卒中や心筋梗塞のリスクを高める。実際、約46万人の40~60代を7年間追跡した英国の大規模な疫学調査から、睡眠が6時間未満の人は、6~9時間の人に比べて心筋梗塞の発症率が20%高いことが分かっている(*10)。45歳以上の米国人5万4269人を対象にした調査でも、睡眠が6時間以下の人たちは、肥満、メンタル不調、心臓病、脳卒中、糖尿病の有病率が高いという結果が得られた(*11)。