「筋肉の質の低下」なぜ起こる? 加齢と運動不足が招く負のスパイラル
第2回 筋肉の中に脂肪が“サシ”のように入り込むと、機能低下が起こる
梅方久仁子=ライター
本来、脂肪は皮膚のすぐ下の組織(皮下脂肪)や内臓周辺の脂肪組織(内臓脂肪)にたまるものだが、ダイナぺニアでは、筋肉の細胞の中にまで脂肪が入り込んでいる。このように、本来たまるべきではない場所にたまる脂肪を『異所性脂肪』と言い、筋肉の中に異所性脂肪がたまった状態は「脂肪筋」とも呼ばれる。似たような言葉に「脂肪肝」があるが、脂肪肝も、肝臓に異所性脂肪がたまった状態のことを指している。