しつこい疲労は自律神経からのSOS! 放置すれば老化にも
第1回 自律神経の機能は加齢により下がる一方、40代では20代の約半分に
田村知子=ライター
疲労の解消には質の良い睡眠をとることが一番大切
「疲労感」を無視して休まずに、自律神経を酷使し続けると、突然死などの最悪の事態を招く恐れもある。それには、疲れを自覚していても休めないと無理をするケースだけでなく、実際には疲れているのに疲労感を自覚できないケースもあると、梶本さんは指摘する。「例えば、仕事や運動の達成感、充実感などがあると、眼窩前頭野が発信した警告がかき消されて、疲労感を認識できなくなることがあります。こうした疲労感なき疲労を、私は『隠れ疲労』と呼んで問題視しています」(梶本さん)