老化防止には「プラス15分」の運動を 光との付き合い方もポイントに
第3回 普段運動不足な人ほど、運動で大きな効果が得られる!?
福島安紀=医療ライター
日光に含まれるバイオレットライトが脳の老化を防ぐ可能性も
早野さんが、食生活と運動習慣の改善に加え、脳の老化を制御する方法として注目しているのが光との付き合い方だ。
「マウスやヒトに対する研究の結果、可視光の中の紫の光であるバイオレットライトを1日3時間浴びると、睡眠の質が上がってよく眠れるようになり、老化によって進む認知機能の低下やうつ病を予防したり改善したりできる可能性があることが分かってきました。朝日を浴びて体内時計をリセットすれば、睡眠の質やうつ病を改善できることはよく知られています。それは、目や皮膚からバイオレットライトが入ると、OPN(オプシン)5という光を受け取るタンパク質が活性化し、脳波を含めた脳機能に良い影響を与えている効果ではないかと考えられています」と強調する。