コロナ禍でのマスク生活が長引く中で、「頭痛」「肌荒れ」「耳が痛い」といった不調を感じる人が多くいます。不調は種類によっては、マスクの素材の選び方やセルフマッサージで改善することもあります。「耳の痛み」と「頭痛」に関する対策を紹介した第1回に続き、今回は「肌荒れ」「たるみ」「口臭対策」をご紹介します。
『これで解決! マスク不調』 特集の内容
- 第1回耳の痛み、頭痛… 「マスク不調」を簡単セルフケア!
- 第2回マスク不調 たるみと口臭は「顔トレ」、肌荒れはこまめな取り替えと保湿←今回
- 第3回鼻出しはダメ? 2枚重ねは? マスクの疑問大解決!
マスク不調【3】「肌荒れ」 こまめな取り替え、保湿で肌を守る
原因
マスク内でアクネ菌が増加しニキビに。バリア機能低下が乾燥、かゆみ、赤みに。
対策
マスクの清潔さと肌の潤いを保つ対策を。ガーゼをはさむことなどで、肌をガード。
「湿度の高い春夏にはニキビや吹き出物、秋冬は乾燥やかゆみなど、肌悩みには従来、季節性があったが、最近はマスク生活によって年間を通して肌トラブルが増えている」と表参道美容皮膚科の三宅真紀さんは話す。

朝から晩までマスクで肌を覆うと、摩擦で肌が傷つきバリア機能が低下。また、マスクの中が高湿度になりニキビの原因菌であるアクネ菌が増殖しやすくなる。「マスクを外すと肌の湿度が急激に低下。入浴後の肌のような状態になり一気に乾燥する」(三宅さん)。
肌荒れが気になる人は、これから紹介する「4つの対策」を。また、マスクだからとメイクを控えている人も「UVカット下地は肌全体に塗って。紫外線がマスクを透過し、シミやたるみの原因になるのを防ぐ」(三宅さん)。
1つめはこれ。三宅さんは、「肌への刺激が少ない素材は、ガーゼと布(コットン)」という。「不織布は感染対策としては最適だが、肌との摩擦が起こりやすい。ウレタン素材のマスクは、通気性がよいのがメリットだが、続けるうちに肌トラブルを起こす人も。そこでお薦めは、不織布マスクと肌の間にガーゼを挟むこと」(三宅さん)。まずはここからやってみよう。
