脳を鍛えるのも「筋トレ」と同じ? 楽なルーティン作業では活性化しない
脳機能のアンチエイジング(上)
柳本操=ライター
ルーティン化した作業では、3つめの脳の部位、やる気をつかさどる「線条体」も使われなくなるという。
「ある行動と快感を結びつけるのが線条体で、この部位がやる気の中核といわれています。線条体は運動の開始・持続・コントロールなどに関わり、線条体のすぐそばには報酬系・快感系といわれるドーパミン神経系が走っています。そして、実際に報酬がもらえるときよりも、『これをやったら報酬がもらえそうだ』と予測するときに線条体は最も活性化することがわかってきました」(篠原さん)