腎臓を長持ちさせる「たんぱく質」「水分」「塩分」のとり方
第3回 「腎臓のために水分摂取を減らす」は間違い
田中美香=医療ジャーナリスト
高血圧かどうかに関わらず、塩分の摂取量は1日6gを目標に
塩分を減らすことは、夜間頻尿を減らすと同時に、腎臓をいたわることにもつながる。
「敵に塩を送る」という言葉があるように、塩分は生命維持に不可欠なもので、私たちの体は塩分の供給が一時的に減っても生きられるように、必要以上の塩分を外に出さない仕組みが備わっている。体内の塩分の濃度(ナトリウム濃度)は常に140 mEq/L に保たれていて、これを超えると体外に排出される。そのため、塩分をとり過ぎると、腎臓で尿を作る量が増えて負担がかかってしまう。