日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > うつのリワークプログラム  > うつの私、復帰に不安。再休職しないための3ステップ
印刷

うつのリワークプログラム

うつの私、復帰に不安。再休職しないための3ステップ

第3回 リワーク基本の考え方

 ふくいひろえ=文

 こんにちは、編集者・ライターのふくいひろえと申します。以前、うつで休職していた私は、「リワークプログラム」を受けて復職し、今では「うつ患者」から「元うつ患者」になって、元気に働いています。

 前回記事「うつ休職から仕事に復帰したい! で、なんで『リワーク』?」では、「リワークプログラム」の成り立ちや概要についてお話ししましたが、今回はその続きです。

復職は単にスタート地点、ゴールは「再休職しないこと」

写真はイメージ=(c)olegdudko-123RF

 うつによる休職者にとって、復職後を想像すると気の遠くなるような毎日の連続が待っていると感じます。実際、私がそうでした。

 体調を崩さずに働き続けられるだろうか。休日出勤や残業続きの毎日に耐えられる? うつだった私を、上司や同僚は受け入れてくれるだろうか。この先、会社が求める成果を出せるだろうか。体調が悪くなったらどうしよう? うつが再発してしまったら? もう、「死にたい」なんて思いたくない。ああああ…。

 復職を前に、その不安はムクムクと際限なく、とてつもなく大きく膨らんでいきます。

 求められるのは、「サステナブル=持続可能」であること、働き続けられること。もっと言えば、東京リワーク研究所の五十嵐良雄所長いわく、最初にうつを発症したときと全く同じ状況に置かれても、体調を崩さないでいられること

 「うっ、そんなこと…できるだろうか?」

 そう、うつを発症したときと全く同じ状況に再び置かれたら、と想像して、「不安…」「無理です」と感じるようでは、まだまだ復職するには回復が不十分です。同じような状況に置かれたら再び、体調を崩し、うつを発症しかねない。そして、同じ状況に置かれないという保証はありません。

 では、どうすればいいのでしょう?

 その答えがリワークプログラムにあります。

 足を骨折した人は、ギプスや手術などで骨折を治療します。骨はくっついても、歩けるようになるにはリハビリが必要です。

 うつになった人は、自宅療養と服薬によって症状は回復します。

 しかし、復職して、その後も元気に働き続けていけるようになるには、やはりリハビリが必要なのです。そのリハビリの内容は、いわば「休職しなければならなくなった自分が持つ課題を、自分で克服するスキルを身につけること」です。

 症状が回復しただけの段階では「丸腰」のようなもの。プログラムでは、復職して厳しいストレスにさらされても、再休職せずに働き続けられるように、同病の仲間と一緒に、生活管理術からストレス対策、心理プログラムの認知行動療法までさまざまなスキルを学び、身につける工夫がなされています。

 つまり「丸腰」で戻るのではなく、各種のスキルという武器をもらい、ヨロイを着せてもらって戻ることができるのです。

 それでも、プログラムに参加して準備した人にとっても、復職は単なる再スタート地点にすぎません。目指すのは「復職」ではなく、「再休職しないこと」です。

リワークプログラムは休職中に、復職のために参加するプログラム。専門家によるセルフケアの指導により、自分の身を守るスキルを身につけて休職前よりもパワーアップして復職できます。プログラムには再休職予防のための、多くの工夫が施されています。

1/2 page

最後へ

次へ

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 第3波を乗り切るためのコロナ対策NEW

    新型コロナウイルスの新規感染者が再び急増し、日本は今、流行の第3波を迎えている。今後さらに気温と湿度が下がると、ウイルスの生存により適した条件が整うようになる。これ以上の流行拡大を防ぐためには、1人1人が感染予防策を改めて見直し、感染リスクの高い行動を避けて生活することが不可欠だ。第3波を乗り切るためのコロナ対策を、もう一度まとめた。

  • 寝たきり予備軍「フレイル」を防ぐためにできること

    老化を防ぎ、健康寿命を延ばすためには、加齢により心身が衰えた状態である「フレイル」の予防が必要になる。フレイルは、健康な状態と要介護状態の中間に当たるが、これを避けるために特に重要なのが「筋肉量の維持」だ。筋肉量が減少すると、足腰が弱くなって寝たきりにつながるだけでなく、認知症や心疾患のリスクが上がることも分かってきた。筋肉量を維持し、フレイルを防ぐために何をすればよいだろうか。

  • 「ウォーキング」「ジョギング」 大きな健康効果を得るための小さなコツ

    ウォーキングやジョギングなどの「有酸素運動」には、「コロナ太り」の解消や、生活習慣病の予防、免疫力アップなどが期待できる。ただし、漫然と歩くだけでは運動効果は低いし、かといって本格的なジョギングは運動初心者にはハードルが高い。そこで運動効果の上がる歩き方と、初心者でもできる走り方のコツを紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2020 Nikkei Inc. All rights reserved.