コロナ禍で外出自粛を余儀なくされたうえ、テレワークが普及したことで通勤の回数まで減り、多くの人が運動不足に陥る事態となった。久しぶりに出勤や外出をしたり、再開したジムで運動した際に、体が重く、「体力が落ちたな…」と痛感している人も多いのではないだろうか。そこで、フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんに、体力を取り戻す運動を教えてもらった。
中野さんは、体力とは、「筋力」「心肺持久力」「筋肉の柔軟性」の3つを合わせた総合力だと説明する。そして、今多くの人が陥っているように、筋肉量が減る一方で体重が増えたときに落ちた体力を取り戻すには、特に筋トレが重要だという。本特集では、体力を取り戻すための効果的なトレーニングを紹介していこう。
中野ジェームズ修一(なかの ジェームズ しゅういち)さん
スポーツモチベーションCLUB100技術責任者/PTI認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー

フィジカルを強化することで競技力向上やけが予防、ロコモ・生活習慣病対策などを実現する「フィジカルトレーナー」の第一人者。元卓球選手の福原愛さんやバドミントンのフジカキペア、プロランナーの神野大地選手など、多くのアスリートから絶大な支持を得る。2014年からは青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導も担当。早くからモチベーションの大切さに着目し、日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナーとしても活躍。東京・神楽坂の会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB 100」の技術責任者を務める。『世界一伸びるストレッチ』『世界一効く体幹トレーニング』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP社)などベストセラー多数。