世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。このウイルスは、感染しても軽い症状で済む人、症状が出ない人もいれば、最悪の場合は急に悪化して死に至る人もいる。「どんな人が重症になるのか? 私は大丈夫?」と不安な自粛生活を送ってきた人は多いのではないだろうか。新型コロナウイルスで重症化する危険因子の1つが、喫煙だ 。現役の喫煙者だけでなく、今はやめているけれど昔吸っていた人も、そうでない人に比べリスクが高い。本特集では、感染症を悪化させ、全身の病気のもと元となる「タバコによる健康被害」の現状、さらには喫煙しない人にとっても無縁ではない肺の病気について、東京女子医科大学八千代医療センター呼吸器内科教授の桂秀樹さんに聞いていく。