そのぽっちゃり大丈夫? 「メタボ」注意報
ほんとは怖い 健康診断のC・D判定(第4回)
近藤慎太郎=医師兼マンガ家
「忙しかったし」「まだ元気だし」――。こんな言い訳をしつつ、健康診断のC判定やD判定を放置していませんか。そのままにしていると、「糖尿病」「高血圧」「脂質異常症」「痛風」などに…。本連載ではこれらの病気が起こるメカニズムや症状、予防法などを、マンガも描ける医師・近藤慎太郎さんに解説していただきます。
今回から「メタボ」について見ていきます。メタボはなぜよくないのか、どうして腹囲を使って判定しているのか、近藤さんに分かりやすく解説していただきました。
意外と恐ろしい肥満。11の病気の原因に
今回からはメタボについて詳しく解説します。
手元に定期健康診断(年1回の健診)か、特定健康診査(いわゆるメタボ健診)の結果表があれば、参照しながら読み進めていただけるとより理解が深まるかもしれません。
定期健診には事業者が労働者に対して実施するものや、自治体や学校が実施するものがあります。今まで一度も受けたことがないという人はまれでしょう。
それだけ広く行われている健診ですが、「生活習慣病予備軍の確実な抽出と保健指導の徹底が不十分」などの理由で、2008年4月から40歳~74歳を対象とした「特定健診」と、そこで気になる点が見つかった人への「特定保健指導(食事や運動の指導)」が新たに始まりました。
では、それを踏まえたうえで、一般的な健診の項目をお見せします。

特定健診と定期健診は、項目がかなりかぶっていることが分かります。このため、定期健診をきちんと受けていれば、特定健診を受けなくてもいいという健保組合もあります。