タフな足腰には「強い骨」が不可欠 骨折リスクは今から減らせる
第1回 骨の強さを決めるのは「骨密度」が7割、「骨質」が3割
伊藤和弘=ライター
背骨の椎体がつぶれる「圧迫骨折」も、海綿骨の割合が多いことによって起こる。通常は、転んで尻もちをついたり、不意に重いものを持ったりした際に起き、強い腰痛や背中の痛みを生じる。ところが骨がもろくなると、特段のきっかけがなくても圧迫骨折を起こすことがある。「圧迫骨折は、痛みを感じず、いつの間にか折れていることも多いため、本人も周りもなかなか気づきません。それでいて、圧迫骨折を1つ起こすと、次にまた圧迫骨折を起こす確率が2倍以上になることがわかっています。そうして骨折を繰り返すことで、寝たきりへとつながっていくのです」(石橋さん)