大腸がんリスクは「飲酒」「肥満」で上がり、「運動」によって下がる
第3回 食物繊維やカルシウム、魚も意識して摂取しよう
田中美香=医学ジャーナリスト
大腸がんリスク上昇に関係するのは「肥満」「糖尿病」「喫煙」
飲酒に次いで、「ほぼ確実」に大腸がんの発生リスクを上げるのは「肥満」だ。
肥満と大腸がんがどう関係しているかは定かではない。しかし、肥満がさまざまな病気を呼ぶ万病のもとであることは確かだ。肥満になると、エネルギーとして使われなかった脂肪が体の中にたまり、動脈硬化が進行して血管が傷み、糖尿病や脂質異常症、高血圧など、さまざまな病気を引き起こしてしまう。