死亡率も罹患率も高い「大腸がん」 だが早期発見で9割以上は治る
第1回 大腸のポリープは全部取ったほうがいい?
田中美香=医学ジャーナリスト
大腸がん検診の受診率は、5割にも満たない
国が成人に対して推奨するがん検診は、大腸がん、胃がん、肺がん、子宮頸がん、乳がんの5つだ。大腸がんに関しては、便を採取して提出する「便潜血検査」が行われている。便潜血検査は、自治体のがん検診や職場の健康診断でおなじみの、いわゆる「検便」のこと。痛みがなく、時間もかからず、とにかく手軽に済むのがありがたい検査だ。